出版甲子園実行委員長の言葉


2020年という、日本が世界で一番熱狂するはずだった年が、静かに過ぎていきます。
世界がいつもとは違う回り方をしている中、全国に290万人いるとされている大学生はこの瞬間をどのように過ごしているでしょうか。

学校に通えていたこと、旅行に行けていたこと、家族や友達、恋人と会えていたこと、ついこの前まで本当に当たり前だと思っていた生活が、一瞬で崩れ去りました。

そのような状況で、一日中家に居てストレスをためたり、オンライン授業に戸惑ったりしながら、でもなんとか自分なりの生活を見つけて、毎日を過ごしていると思います。

そして、何よりも、今の時代に感じることをうまく外に吐き出せずにいると思います。

全国には、さまざまな思いを持った学生たちがいます。
ですが、彼ら彼女らの声は果たしてどれほどまで世間に届いているでしょうか。

情報が溢れ、対立と罵詈雑言に埋もれてしまう。
私たち出版甲子園は、そんな学生たちの声を「本」の力で世に発信することを目指し、日々活動をしています。

今までの常識が壊れようとする中、新しい常識を作るのは今の学生たちではないでしょうか。
学生の力を、そして本の力を信じて、新しい時代に立ち向かっていきます。

最後になりますが、2020年という時代の転換点にこの団体の代表をさせていただけることを光栄に思います。
第16回出版甲子園をどうぞよろしくお願いいたします。

2020年5月10日

第16回出版甲子園実行委員会代表 藤田陽平