【第四回】第15回グランプリ 大角康さん!

こんにちは!シュッパンダの部屋へようこそ!

僕,シュッパンダが出版甲子園に関わるいろんな人にインタビューするよ〜

出版甲子園の魅力をもっと知ってもらうために,頑張るぞ!

「第15回出版甲子園決勝大会に出場したファイナリスト達に突撃インタビュー」!!(長い…)

2019年に開催された,第15回出版甲子園で,見事決勝大会に進出したファイナリストの方々に,参加のきっかけや大会中のおもしろエピソードなど,出版甲子園のあんなことこんなことを根掘り葉掘り聞いちゃいます!

出版甲子園ってどんなことするんだろう…?

企画書ってどうやって書くんだ…?!

そんなあなたへのアドバイスも見られるかも??

四人目のゲストは……大角康(宗純)さん!

第15回ファイナリストインタビュー企画、最後のゲストです!

大学院で哲学を研究する傍ら、坐禅会を開催するなど僧侶としても活動されていた大角さん。第15回出版甲子園のグランプリを見事に勝ち取りました!

  • 名前:大角 康(出場時は「大角 宗純」)さん
  • 企画名:他者へ向かって -「無我」とはどういうことか-
  • 企画概要:宗教はとにかく怪しい、頼りないと見られがち。しかし本当の宗教は、日常と密接にかかわっている非常に現実的なもの。宗教をバカにしていたにもかかわらず、人間関係に悩んだ末に禅宗に活路を見出した筆者ならではの、生き方を問い直す1冊。

(パンダ=パ,大角さん=お)

:今回本を書こうと思ったきっかけはなんですか?

:20歳のときに西田幾多郎の『善の研究』を読んだことがきっかけです。この書の本編冒頭3行を読んだときに、私の夢は定まりました。その夢は今も変わっていません。

  「何年経っても人の心を打つような思想書を書くこと」です。その夢へと前進するために、本企画へ応募いたしました。

:企画のテーマは「禅」ですね。少し馴染みのないテーマですが,どんな人を読者層に想定していたのですか?

:かつての私にとっても禅は親しみのないものでした。

  ですが、人間関係に悩むことから禅に心を打たれるようになりました。求める心さえあれば、私のような素人にでも禅は門を開いてくれます。禅は誰にでも門を開けているんです。

  しかし、禅語の多くが漢文にルーツを持っているためか、禅にはどうも「小難しい」イメージがつきがちです。実際の禅は人生の悩みに寄り添ってくれるものなのに、そのイメージが邪魔するせいか、深い悩みに直面したときに禅に教えを乞う人の数は、現代ではもう少ないように感じられます。

  現代人が現代流に禅を表現しなおせば、禅の真価はかならず伝わると信じています。そしてその真価を見出す人は、人生の難問に心を痛めている人でしょう。そんな方へと向けて私は本を書きたいです。

:企画書を書く時,担当者さんとはどんなやり取りがありましたか?

:決勝大会に進出したみんなが共通して思っているでしょうが、私は担当者さんに恵まれました。担当者さんとのやり取りのなかで、何年分もの学びを得たと思っています。自分の文体への気づき、限られた文字数でできるだけ強い印象を残すための工夫、自分の言葉がどのように受け取られているかについてのフィードバック、そのどれもが糧になりました。

  担当者さんは、いつも私の思いを汲み取ろうとしながら対話に臨んでくださいました。そのおかげで、安心して助言に耳を傾けることができました。

  本当に楽しかったですね。実にいい思い出です。

:決勝大会のプレゼンでは堂々とした話しぶりが印象的でした。

:友人に手伝ってもらい、何度も練習を重ねました。私は友人にも恵まれたわけです(笑)。堂々とした話しぶりに見えたとすれば、それは完全に彼のおかげです。感謝しています。

:実のところ,本番では緊張しましたか?

お:めちゃくちゃ緊張しました。でも、それと同時に非常に楽しくもありました。

  あんな風な緊張感を味わう機会は、そうそう持てるものではありません。そのありがたみを強く感じたので、ある意味では、緊張感を楽しんでいたような気がします。

:達観,ですね…!

  

:グランプリ発表の時はどんなお気持ちでしたか?

:感無量でした。言葉が出てこなかったですね。

  私はかなりのしゃべりなのでいつもはペチャクチャうるさいですが、 このときばかりは本当に言葉が出てこずに、自分で自分に驚きました。

  いやぁ……うれしかったですね。

:本当におめでとうございます。ちなみに…賞品のhontoポイントはもう使いましたか?

:すぐに使いました!同時にいただいた万年筆も頻繁に使っているのですが、「それいいね」と褒めていただけることも多く、ありがたいです(笑)。

:現在は,出版社の方と出版に向けて取り組んでいる最中かと思います。

:そうですね。自分の言葉が世に出る機会が与えられつつあることに、心から感謝したいです。

  これからもがんばります!

:では最後に,今後の大会に応募してくれる方へ,メッセージをお願いします!

:自分の楽しみや喜びに、素直になる機会にしていただきたいです。

  「こんなことをおもしろいと思うのは私だけなんじゃ……」、「自分の話に耳を傾けてくれる人なんかいるわけない」、私たちはそんな風に思いがちです。

  頭のほうから鳴り響いてくる様々な雑音を取っ払い、心の奥からささやいてくる本音に耳を傾けて、それを忠実に表現することへ没入していただきたいです。

  入賞するとかしないとか、審査に通るとか通らないとかよりも、そういった体験を重ねることこそ本当に大切だと思います。おもしろい機会にしていただきたいです。

インタビューありがとうございました!

大角さんの出版への道と今後のご活躍を応援しています!

※今回のインタビューはオンラインで行いました。みんなでコロナを乗り切りましょう。

お読みいただきありがとうございます!

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