第19回決勝大会レポート
2023年11月26日、第19回出版甲子園決勝大会が新宿ミライナタワーマイナビルームにて開催されました。
今回決勝大会に集結したのは、全72企画から3度の審査を勝ち抜いた8企画9名のファイナリストたち。
本記事では、厳しい審査の中で磨かれてきたファイナリストたちによる最終プレゼンの様子をお届けします!
今回の大会テーマは「本屋で見つける、あなたの名前。」
また今大会のゲストは、東大発の知識集団・QuizKnockの創設メンバーであり、YouTube動画の企画・出演等を行っている河村拓哉さんです。プレゼン終了後、団体員とともにトークショーを行っていただきました。
プレゼンテーションパート
まずは9名の企画者によるプレゼンの様子からお伝えしていきます!各企画に割り当てられたプレゼン時間は6分間、審査員による質疑応答が10分間、計16分間で各企画の魅力を伝えていただきました。
エントリーNO.1 「あなたが守る!いぬの中毒大全」 福地可奈さん
愛するわんちゃんの命、守ることができるのはあなただけ!犬と幸せな生活を送るためにはぜひとも家に置いておきたい一冊。分かりやすく危険物質についてまとめられたこの本に、目から鱗が落ちること間違いなし!
エントリーNO.2 「学生団体のリーダーたちへ」 青木門斗さん 管原吟治郎さん
青木と菅原それぞれが全く異なる学生団体のリーダーを複数務め上げた経験から学生団体独自の問題を解き明かす!読者に寄り添いながらも俯瞰的視点を与えてくれる、新しいリーダーたちに向けた引き継ぎ書
エントリーNO.3 「留学がとある高校生に革命を起こした話」 吉浦璃子さん
一歩踏み出す勇気がほしいそこのあなた!!!
「夢を見る」から「夢に進む」へ
留学中の吉浦さんは、アメリカからオンラインでの参加。NPO設立やビジコン優勝、留学をして人生が変わった彼女にしか話せない企画を紹介してくれました。
オンライン越しでも伝わる彼女の熱意に圧倒されました。
エントリーNO.4 「京都・出町は今日も元気だ!」 青木悠さん
ひょんなことからニッチな京都に飛び込んだ京大生が描く、エモでレトロでユニークな下町暮らし。個性豊かな町の人との交流を通して描かれる地域コミュニティのあたたかさは、あなたにきっと「居場所」をくれる。
エントリーNO.5 「あっ、書けちゃった!小学生による小学生のためのゲームのように作り上げる作文の書き方」
ぴょんぴょんさん
現役小学生が書いた小学生のための作文の書き方本!作文の授業はないのに、どうして夏休みには作文の宿題が出るの!?そんな全国の小学生が持つ悩みを解決すべく、小学生自身がゲームのような作文の書き方を考えた!
エントリーNO.6 「旅して学ぶ!教養としての地理・歴史」 江野本諭吉さん
既存の観光地をただ回る旅に飽きたあなたへ、現役東大教養学部の著者が名所・特産品を起点に、自分で「なぜ?」を見つけ旅行のスパイスにする「学び旅」をご紹介。
ワンランク上の旅を楽しめるようになりませんか?
エントリーNO.7 「旅する高校物理」 中島悠翔さん
学んだ「公式」の使い道、問題を解くだけじゃもったいない!新しい目で眺めれば、世界の見方が変わるストーリーの宝庫だった!
理系センスを磨き上げる、新感覚の「考える」短編集。さあ、物理の世界の旅に出よう!
エントリーNO.8 「19歳、言語ヲタクが世界一周してみた」 巴山未麗さん
言語の魅力にとりつかれ、世界30カ国以上をホームステイで旅してきた19歳女子大生による企画!現地でのユニークな経験談を通して、楽しく「言語」を考えます。未知なる言語の世界を、一緒にのぞいてみませんか?
トークショー
企画者の皆さんによる熱いプレゼンの後は、河村さんによるトークショーです。
今回のレポートでは、トークショーの中から印象的なお話をピックアップしてご紹介したいと思います。
Q.「篠原かをり様との共同執筆本『雑学×雑談 勝負クイズ100』を出版するにあたって、苦労したことなど、何かエピソードはありますか?」
A.「クイズというものの性質として、相手からこの問題が来ることを知っていてもダメだし、相手にこの問題を出すことを知られてしまってもダメなので、ちょっと会話が減りましたね。なるべく情報源を離すようにしたり、1人でパソコンの前にいるようにしたりしていました。」
Q.「紙の書籍と電子書籍、どちらの方がよく購入する、といったことはありますか」
A.「最近は家に本が増えすぎたのでデジタルを買うようにしています。個人的にそこまで差を感じないんですよね。紙の本だけにあるもの、電子書籍だけにあるものももちろんあるんですけど、伝えたいメッセージがどのような形を取ったとしてもいい時に、同じ作品としてみていいんじゃないかという時には、買いやすい方を買っちゃいますね」
「電子書籍と紙の本の違いを一番感じるとしたら辞書ですかね。目的の情報に早くアクセスしたいときに、電子書籍は検索が強すぎる。けれど紙の辞書だと、前後の言葉も目に入ってくる。最近は小学生用の紙の辞書を買って全部読みたいと考えています。掲載されている言葉が3万語だとして、それを読み通しさえすれば簡単な順から3万語を絶対に知っているこということになるじゃないですか。それになりたいなと思っています。」
この他にも、河村さんには書籍やクイズにまつわる様々なお話をしていただきました。
たくさんの興味深いお話をありがとうございました!!
結果発表
トークショーも終わり、とうとうプレゼンの結果発表となります。審査員と観客の皆様による投票で決まるグランプリ、準グランプリ、3位企画、そしてゲストの河村さんから贈られるゲスト賞が発表されます。
ゲスト賞を受賞したのは
エントリーNO.4 青木悠さんの企画 「京都・出町は今日も元気だ!」 です
賞状と、副賞として河村様が奥様の篠原かをり様とともに出版された、『雑学×雑談 勝負クイズ100』が贈られました。
3位に選ばれたのは
エントリーNO.1 福地可奈さんによる「あなたが守る!いぬの中毒大全」です
福地さんには副賞として、ボールペンが贈られました。
準グランプリを受賞したのは
エントリーNO.4 青木悠さんの企画 「京都・出町は今日も元気だ!」です。
ゲスト賞に続いての受賞となった青木さんには、副賞としてボールペンが贈られました。
そして、見事栄えあるグランプリを受賞したのは
エントリーNO.5 ぴょんぴょんさんによる「あっ、書けちゃった!小学生による小学生のためのゲームのように作り上げる作文の書き方」です!
ぴょんぴょんさんには副賞として、ボールペンとトロフィーが贈られました。
受賞された青木悠さん、福地可奈さん、ぴょんぴょんさん、おめでとうございます!!
そして、素晴らしい企画の数々を見せてくださった9名の企画者の皆様、熱いプレゼンを届けてくださりありがとうございました!
第19回出版甲子園に応募くださった企画の数々は、現在出版に向けて着々と歩みを進めています!
実際に書店の本棚に並ぶ日が待ち遠しいですね!
第20回出版甲子園決勝大会は、小説家の三浦しをんさんをゲストとしてお迎えし、国立オリンピック記念青少年総合センターにて12/15(日)に開催予定です。
学生による熱いプレゼン大会を、ぜひあなたも生で見てみませんか?
観覧予約は近日中に開始する予定ですので、ぜひこちらのサイトでご予約をお願いいたします。
お読みいただきありがとうございます!
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