第21回出版甲子園 優秀企画紹介②『うまく話せなかった僕が、声を武器にするまで』

こんにちは!私たちは、学生による商業出版を支援する、早稲田大学公認インカレサークル「出版甲子園実行委員会」です。
私たちが運営する出版甲子園では、毎年全国の学生から本にしたい企画を募集し、最終的には数十名の編集者・書店員によるプレゼン審査を通じて商業出版オファーの獲得を目指しています。2025/12/14(日)に開催される決勝大会では3回の団体内審査を勝ち進んだ7企画が自身の企画を紹介。京極夏彦先生と朝霧カフカ先生のトークショーも必見です!
決勝大会の詳細はこちらのページからご確認ください!
そして今回の記事では、第21回出版甲子園の決勝大会に進出した企画『うまく話せなかった僕が、 声を武器にするまで』をご紹介します!
企画紹介
【企画名】
『うまく話せなかった僕が、 声を武器にするまで』
【企画概要】
皆さんは吃音症をご存知ですか。
吃音症とは話すときに言葉が詰まってしまい、「話すことが難しい」と感じる発話障害のことです。本企画者の三宅さんは小学生の時に吃音症を発症します。この企画は「自分の思いを伝えられない」という悩みを抱えながら生活していた中学生活、吃音症との向き合い方に悩んだ高校生活、そして大学で新たな一歩を踏み出し、吃音症を克服、そしてプレゼンでのテレビ出演に至るまでを、切ないまでにリアルに描き出す等身大のエッセイとなっています
この企画は吃音症の子供や家族にのみ向けられたものではありません。「言いたいのに言えない」という悩みを抱える全ての若者に勇気を与える一冊になることでしょう。
【目次案】
はじめに
「僕は吃音という発話障害を抱えて生きてきた。」
第1章 声を失う前の僕幼少期の光と影
-活発だった幼少期(笑顔と仲間に囲まれた日々 )
-競争の中で芽生えた緊張(テスト・運動会 発表---比べられる世界)
-怒鳴るコーチと父親 (ソフトボール、 楽しさから恐怖へ)
-家族の中の沈黙 (言葉を飲み込む日々 )
第2章 言えない僕幼年期の囚われ
-はじめて言葉が出なかったあの日 ( 国語の発表の場面)
- たった30文字が出ない恐怖(保健委員会での発表)
-家族にも言えなかった吃音の秘密/精神科での診断 (吃音との出会い )
-弟の病気と 「生きる」 決意 (弟の闘病が与えた転機)
-生死を意識した夜の恐怖、 絶望の深さ(夢で吃りのフラッシュバック)
ミニトーク「同じ吃音を持つ大学生と振り返る幼年期」
第3章 仮面の中学・高校時代ーうんとしか言えなかった日々
-授業での当てられ方式 (次は自分かもしれない、恐怖の教室)
-電話一本に込めた勇気 (塾・友人・お店への電話、 何度も受話器を置く描写)
-日常で言えないひとこと: 購買・点呼・登校のプレッシャー
-仮面の教室(できるのに黙っていると誤解される痛み)
-野球と吃音→入部の自己紹介 ( 「誤って甲子園に連れていきますと言ってしまう」)
第4章 ギャップイヤー生、卒業
ギャップイヤーのすすめ/人との出会い/たくさんの帰ってくる場所/やりたいことって何?興味は広がり続ける/Best Transition!/生きていく術/学び×社会還元/大学入試、レジュメに強い/ギャップイヤーってでも大変?/先輩ギャップイヤー生のインタビュー
-秋の大会 ・マウンドでの詰まりと悔恨 (伝達出来ず、 打たれたホームラン)
-そこから学んだ 「声以外の伝え方(サイン・ジェスチャー)」
-友情と仮面: 好きな子への 「おはよう」 が言えない日々
コラム:「進路選択で、絶対に隠してはいけない本音」
第4章 最初の一歩大学で震える挑戦
-新しい舞台へ: 大学生活の始まりと前に立ちたい気持ちの芽生え
-議員インターン (未来国会プレゼン)での準備と当日の緊張、言い換え技の実践描写(配
列を入れ替えて伝える工夫)
-テレアポ初日: 最初の「お世話になります」 の恐怖、 怒鳴られる経験とその直後のメンタ ル
-手紙(電話一本で震えていた自分へ) 受容と励まし
第5章 折れそうな声を鍛える日々
実践と蓄積
-テレアポでの壁と学び : 吃音再発、精神的な落ち込みからの復活 (社内勉強会で心理原則 を学び実績を出すまで)
-数字で示す成長 : 通算コール数・アポイント率の劇的な改善・社内ランキング入賞 (表彰 旅行のエピソード)
-取材・記事制作・イベント運営での 「声を使う」 経験(司会で得た手応え)
-小さな成功の積み重ねがもたらす自己信頼の描写
手紙(挑戦を続ける自分へ) -励まし + 具体的な行動提案
コラム:大学生が抱える 「伝わらない」 悩み一覧
第6章 一発本番、世の中に向かって話す- キャリアドラフト
-応募の迷いと決意 (孤独の原点を伝えたい気持ち)
-練習(短期集中・百回のリハ) /「最初の一音」 を替えるテクニックを再確認する夜
-収録当日:ABEMAスタジオの光景、 カメラ・30名の企業担当者、無音の重さ、最初の一 言、質疑応答の攻防
-結果発表とその瞬間 (4社満点)、 人事の一言 「凄く強い子だね」
-収録後の反響 : 小学三年生の母からの言葉、 高校同級生の短いメッセージ
ミニトーク:「どうして高得点を頂けたのか」
第7章 声が届いたあと受容とこれから
-放送後の生活の変化 (周囲の反応と自分の内部変化)
「届いた言葉」 が他者に与えた影響の具体例(メッセージや小さなエピソード)
-吃音を抱えたままの自己受容——「自分らしく話す」 ことの意味
-これからの行動提案(読者へ向けた具体的ステップ:小さな挑戦の作り方、 伝え方の工夫)
最後の手紙 (未来の自分から今の読者へ) 力強い呼びかけと希望
【企画のウリ】
企画者の三宅さんの「自己表現に悩む全ての人に届けたい」という思いが届くように細部まで練り上げた企画となっています。
「言いたいのに言えない。」言葉の詰まりと隣り合わせで生きてきた三宅さんが、苦しさも痛み、自分の弱さを受け入れる過程もありのままに描くことによって、誰しもが抱える弱さに寄り添い、物語を通して感動を届けられる企画であると確信しています。
一方で、本企画の最大の魅力は過去の悲劇ばかりに焦点を当てていない点です。小学生で吃音を発症してから、悩み苦しんだ中学・高校生活を通して克服を決意し、不屈の精神で挑戦を続け、吃音を「自分だけの武器」に変えたストーリーを描いています。本企画は類書には珍しい前進の物語になっています。
また、テレビ番組でのプレゼン経験もある企画者による決勝大会でのプレゼンも見逃せません!
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