第21回出版甲子園 優秀企画紹介③『ミジンコ食べたらどんな味!?~ミジンコガール八田桃子が教えてくれた1ミリの宇宙~』

こんにちは!私たちは、学生による商業出版を支援する、早稲田大学公認インカレサークル「出版甲子園実行委員会」です。
私たちが運営する出版甲子園では、毎年全国の学生から本にしたい企画を募集し、最終的には数十名の編集者・書店員によるプレゼン審査を通じて商業出版オファーの獲得を目指しています。2025/12/14(日)に開催される決勝大会では3回の団体内審査を勝ち進んだ7企画が自身の企画を紹介。京極夏彦先生と朝霧カフカ先生のトークショーも必見です!
決勝大会の詳細はこちらのページからご確認ください!
そして今回の記事では、第21回出版甲子園の決勝大会に進出した企画『ミジンコ食べたらどんな味!?~ミジンコガール八田桃子が教えてくれた1ミリの宇宙~』をご紹介します!
企画紹介
【企画名】
『ミジンコ食べたらどんな味!?~ミジンコガール八田桃子が教えてくれた1ミリの宇宙~』
【企画概要】
誰もが知るあのミジンコの解説本!
ミジンコに興味がないなんて言わないで! あの小さな体に大きな魅力が詰まってるんです。例えば、実はミジンコって甲殻類なんです。だから目も心臓も持っているんです。しかも全部の臓器が外から丸見えなんですよ。なんて不思議な体なんでしょう。ほらミジンコのこともっと知りたくなりません?
そこで教えてくれるのが生涯ミジンコ一筋の女子大生、八田桃子さん。
「ミジンコ? あんなちっさい微生物研究してどうすんの笑」
そんなマイナスな周りの言葉なんて全部吹き飛ばし、研究に突き進む八田さんの姿は、誰よりもかっこいい。彼女の背中を見るだけで、自分の「好き」を貫く勇気がもらえます。つまりこの本は僕らを応援してくれる、優しいエッセイにもなれるってコト。読むしかないでしょう!
【目次案】
・はじめに「ミジンコ食べたらどんな味?」(約 1500 文字)
ミジンコはそもそも何の生き物の仲間なのかといった基礎的な事項について、タイトル にもなっている八田さんがミジンコを食べたエピソードを交えつつ紹介し、読者をミジン コの世界に引き込む。
・第 1 章「ミジンコの生殖」(約 7000 文字)
ミジンコはメスだけで増えることができるという興味深い生態に迫っていく。生殖方法 から見ることができる巧みな生存戦略を紹介する。
・第 2 章「ミジンコの発生」(約 9000 文字)
ミジンコの卵の中で体が形成され赤ちゃんができるまでのダイナミックな過程をたどる。 八田さんが最も好きなミジンコの姿であり、彼女は 72 時間ぶっ通しで観察した経験を持つ。
・第 3 章「ミジンコの一生」(約 6000 文字)
ミジンコの生涯はほんの 2 か月ほどである。その中でミジンコはどのように成長し老い ていくのかをたどる。
・第 4 章「ミジンコの構造」(約 1 万文字)
ミジンコの体は透明であり、体内の様子を外から観察することができる。ミジンコのどこ にどんな機能があるか知るとミジンコの見え方も変わってくる。あの小さな体の中がいか に精巧につくられているかを知ってもらう。
・第 5 章「ミジンコの種類」(約 7000 文字)
あまり知られていないが、ミジンコには数千もの種類がいる。日本だけでも百種類以上確 認されており、それぞれのミジンコにどのような特徴や違いがあるのか、個性豊かなミジン コの世界を覗いていく。またミジンコの系統、種どうしの関係性についても触れていく。
・第 6 章「ミジンコではないミジンコ」(約 2000 文字)
ケンミジンコという生き物がいるが、それは厳密にはミジンコではない。一見すると似て いるが生物学的にどう異なるかを見ていく。またウミホタルなどのミジンコに近縁な種に ついても触れていき、生物の中でのミジンコの立ち位置を見る。
・第 7 章「ミジンコの研究」(約 9000 文字)
八田さんが普段どんな研究を行っているかを紹介する。表に出ることが少ない研究の様 子や研究者を目指す学生の日常を知ってもらいたい。
・第 8 章「ミジンコとの出会い」(約 9000 文字)
そもそも八田さんがなぜミジンコに惹かれるようになったのか。そのきっかけを探る。ど ういう生き方をすればミジンコの研究者を志すようになるのだろうか。
・第 9 章「ミジンコの飼育」(約 6000 文字)
八田さんによるとミジンコは初心者でも簡単に育てられるという。ならば何の知識もな い私が手探りで飼育してもうまくいくのだろうか。実際にやってみた様子とそこで得られ た育て方のコツを紹介する。
・第 10 章「ミジンコの数理」(約 9000 文字)
これまでは著者が八田さんに教わる側だったが、この章では著者が八田さんに教える側 になる。著者の普段の研究分野に深く関連した数理モデルの話を、ミジンコを通して紹介す る。生物の増え方を数式で記述することによって、見えてくる世界のルールがある。
・第 11 章「ミジンコの泳ぎ」(約 7000 文字)
生物の泳ぎを物理学の一分野である流体力学を通して研究することができる。その研究 から導き出されるミジンコの事実を明らかにする。ミジンコはなぜ水中で魚のようにヒレ を使って泳ぐ形に進化しなかったのだろうか?
・第 12 章「ミジンコの新種」(約 9000 文字)
著者の出身地である富山県ではミジンコの新種が発見されている。生物の新種を発見す るとは実際どのようなものなのだろうか?
・第 13 章「ミジンコと生態系」(約 6000 文字)
ミジンコは魚のエサとして人間の役に立っている。地球環境が変化した場合、ミジンコが どのような影響を受け、最終的に私たちにどう影響するのか考える。
・おわりに「ミジンコについてもっと学びたくなってしまったあなたへ」(約 2500 文字)
さらにミジンコを学びたくなった人に向けて、参考書籍やミジンコの研究の仕方など、よ り深い世界へ踏み出すときに役に立つ知識を紹介する
【企画のウリ】
この企画の最大の特徴は、誰もが知るミジンコという生き物に詳しくなり親しみを持てることです。
小学生でも知っているような身近な生き物であるミジンコ。しかし、多くの人にとってミジンコがどんな生き物でどんな性格をしているのかというのは謎に包まれたままです。そこでそんなミジンコの世界の案内人を務めるのが、この本のモデルになった八田桃子さんです。
ミジンコに関して詳しい八田さんですが、詳しいゆえに一般人との知識のギャップが大きくなりすぎてしまうという弊害があります。それゆえ登場するのが、今回の企画者である藥師功哉さんです。藥師さんはミジンコに特別詳しい方ではありません。ですが、八田さんと関わるうちにミジンコに関する知識がつくと同時に、八田さんが世間一般の常識に対するズレがあるのに気がつきます。そのため、藥師さんが文を書くことで世間とのギャップを埋める役割を果たしています。すなわち通訳です。こうすることで、ミジンコの世界をより多くの人に案内できるのです。
そしてもう一つ、大きな特徴として「好きを貫く」勇気を与えてくれるという点があります。これは、企画者である藥師さんが八田さんのミジンコ愛を見て、自分の好きを貫くことがどんなに素敵か伝えたいと強く感じているからです。好きを貫くのが難しかったり、躊躇ってしまう人に対し支えとなり、エールを送る一冊です。
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