第16回決勝大会レポート


2020年11月29日。私たちにとって初の試みである「オンライン」での出版甲子園決勝大会が開催されました。大会テーマは「hope」。これは2020という数字が角度を変えてみると「hope」に見えることから、コロナウイルス感染症で生活様式が大きく変わった2020年も、見方を変えれば希望になるという思いが込められています。

 さて、三度の厳しい審査と、2020年という年をくぐり抜けてきた6名の企画者の熱いプレゼンバトルの結末はどうなったのか?初のオンライン開催はどうだったのか?詳しい模様をレポートしていきたいと思います!

 また、今大会のゲストは『ルンルンを買っておうちに帰ろう』や、『野心のすすめ』の著者である林真理子さん!林さんには自身の体験から、今のイレギュラーな世の中をどう生き抜いていけばいいのかを主なテーマにトークショウをしていただき、更にゲスト賞の選定も行っていただきました。トークショウの詳しい内容や、ゲスト賞が誰の手に渡ったのかもレポートの後半で詳しくお伝えします。

オンライン開催となった今大会は、「企画者がzoomミーティングを通してプレゼンを行った」。「プレゼン時間が5分から7分に増えた」。「観覧者はzoomミーティング上のプレゼンを、YouTube上で観戦した」。という3つの変更点がありました。

それではまず、6名の企画者による熱いプレゼンバトルの様子からお伝えします。

早速、6企画をまとめてご紹介!!

エントリーNo.1 『学び直しで人生が変わる!』高菅雅己

時代とともに、社会は変化しています。それは、仕事も学びも同じ。

終身雇用という言葉も今日聞かなくなり、終身雇用も当たり前ではなくなり、理想の仕事を求めて転職をする人も多くなっています。しかし、技術や知識がなければ新しい分野には入りづらい。

それならいっそ学び直しをしてしまおう!と語ってくれたのが高菅さん。28歳で会社を辞め専門学校に入学し、大手企業から内定をとった経験をいかし、学び直しの仕方を紹介する出版企画のプレゼンをしていただきました。

エントリーNo.2 『あなたも、あの子も愛してる。』小鳥海ミナミ

皆さんは「ポリアモリー」という言葉を聞いたことがありますか?

ポリアモリーとは複数恋愛、つまり複数の人と自由に恋愛関係を結ぶ愛の形のことです。

大学で哲学を学んでいる小鳥海さんは、元パートナーからの提案でポリアモリーを受け入れ「なんで1人の人しか愛しちゃいけないの?」という問いに対し、真剣に向き合いました。

ポリアモリーを通じた自身の苦楽を伝える恋愛エッセイでありながら、哲学的なテーマもあるという、小鳥海さんにしか書けない独自性のある企画をプレゼンしていただきました。

エントリーNo.3『今日もラジオにお便りを送る~約5年間お便りメールを送り続けたから分かった、ラジオのお便りの基本の書き方~』ソライヌ

どんなラジオにもあるお便り紹介のコーナー。好きなラジオ番組がある人なら一度は送ってみたいと思ったことがあるのではないのでしょうか。

どのような工夫をすればお便りが読まれるようになるのか考え続けたソライヌさん。

5年間お便りを送り続け、採用されるためのテクニックを独自に編み出しました。

毎回のようにお便りが採用される通称お便り職人であり、ラジオドラマの脚本執筆経験もあるソライヌさんだからこそ書ける、ラジオのお便り書き方指南書。実際にお便りを書いてみたくなるプレゼンでした。

エントリーNo.4 『ゆる~く学ぶ アルハンブラからの西洋建築史入門』長澤若奈

後半戦最初の企画は、建築史の入門書です。

そもそも建築史を学ぼうと思わないという方もいると思いますが、例えば某千葉のテーマパークにある風景、映画のワンシーンなど、ゆる~く建築史を知っているだけで、建物の背景にある歴史まで楽しめるようになると長澤さんは語ってくれました。

学術書でありながら、いろんな人が読んで楽しめる企画になっているのが印象的でした。

エントリーNo.5『インドに住んでJKの常識ぶっこわされた』熊谷はるか

「南北問題」という言葉も大分使われなくなり、今注目すべきはまさに目覚ましい発展を続けるインドをはじめとした発展途上国でしょう。

そんなインドで高校時代を過ごした熊谷さんが書くインド書く企画は、私たちが偏見をもっている民族性や食文化を明らかにしたり、発展するインドの実情を伝えたりする一方で、未だインドに根強く残るスラムなどの社会問題も実体験として浮き彫りにします。

学生の視点からみた世界をつたえたいという熊谷さんの思いが伝わる企画のプレゼンでした。

エントリーNo.6『Uh, don‘t you know,香川県?』 石井瑞穂

「香川県といったらうどん。」

この固定観念を壊し、うどんの他にも世界にも通用する香川県の魅力はあると力説するのは香川県出身の石井さんです。

香川県の魅力を「食」「景」「譚」の三本柱に沿って説明してくださった石井さんのプレゼンは、宣言通り私たちの固定観念を壊すものになりました。

ここまででファイナリストたちによる企画のプレゼンはおしまいです!

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この後ゲストの林真理子さんによるトークショー、そして結果発表を行いました。
勿論、それらの様子もしっかりお伝えします!

■トークショー

ゲストの林真理子さんには、林さんご自身の学生時代を振り返りながら、今の学生がコロナ禍でどのように生きていくべきかというお話をしていただきました。特別な経験ができなくても、特別な視点を持つことが大事だというお話はとても心に響きましたし、林さんの学生時代のお話がとても面白く、稀有な体験に感じるのも、特別な視点を持った林さんの口からでた言葉だからなのかなとも感じました。林さん、ありがとうございました。

■結果発表

いよいよ大会もフィナーレ。審査員と観客の投票によって決まるグランプリ,準グランプリ,そしてゲストの林さんから贈られるゲスト賞の発表です。

まずはゲスト賞。

選ばれたのは…

エントリーNo.4『ゆる~く学ぶ アルハンブラからの西洋建築史入門』

長澤若菜さん!!

続いて準グランプリの発表。

エントリーNo.2『あなたも、あの子も愛してる。』

小鳥海ミナミさん!!

そして栄えあるグランプリを勝ちとったのは…

エントリーNo.5『インドに住んでJKの常識ぶっこわされた』

熊谷はるかさん!!

長澤さん、小鳥海さん、熊谷さん、受賞おめでとうございます!

そして,熱いプレゼンバトルを繰り広げ,会場に感動をくれた6人のファイナリストに大きな拍手を!!

第17回の決勝大会も来たる11月に迫っております!
3回の審査を突破したファイナリストたちのプレゼンをリアルタイムでご覧になってみてください!

また来春からは第18回の大会の企画募集も始まります。
本を書きたい,皆に伝えたいことがある,世の中にガツンと言ってやりたい…
そんな方は、企画募集の開始時期まであなたが書きたいことについて研究を深めて、春になったら応募してみてくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました。