美大生図鑑(飛鳥新社)著者、ヨシムラヒロムさんインタビュー!!
出版甲子園で過去に決勝大会へ出場され、準グランプリに輝いたヨシムラヒロムさんが、3月22日に飛鳥新社より
「美大生図鑑 あなたの周りにもいる摩訶不思議な人たち」を出版されました!
そこで出版甲子園では、ヨシムラさんに「美大生図鑑」が出版に至るまでのエピソードをインタビューさせて頂きました!
本を書く、とはどういうことなのか。編集者との実際のやり取りや企画が生まれた瞬間について
そして、これからヨシムラさんの後輩となる第13回出版甲子園にご応募頂く皆さんへ応援メッセージも頂きました♪
既に企画をご応募いただいた方も、これから企画を応募しようとしている方も必見です!
☆第13回出版甲子園企画のご応募はこちら
―早速ですが、イラストレーターとして活躍されているヨシムラさんが
本を書こう!と思ったきっかけは何でしょうか?
僕は色々なことに手を出してみたい性格なんですよ。
幼少期から読書が好きだったとか、異常な読書家とかそんなバックボーンは一切なくて。
言ってしまえば、アンディ・ウォーホールとかみうらじゅんとか、オールマイティな才人に憧れてるんです。
自分がそうなれるとか、そんなの関係なくて。
先人がやったことは自分もやってみたいと。今後、自分の人生を生きる上で「本を書く」そんな経験が絶対に欲しかったんです。
―出版甲子園にご応募されたきっかけは?
当時、僕の父が「本を出したい」と連呼してたんですよ。
人生も終盤になると、自伝を書きたくなるじゃないですか。そんな時だったんじゃないですか。
父親もバカじゃないから、出版社から自伝を出せないことは分かっています。
ならば、自分の息子との往復書簡を本にすればいい!と考えたみたいで。そのプランを僕に話していたんです。
そんな中、ツイッターで出版甲子園の募集を見ました。原稿の草案や企画書はあったので、すぐに応募しましたね。
―大会にご応募頂いていた企画には、そんなエピソードがあったんですね!
では、ヨシムラさんが出版甲子園を通して得られた一番の経験はなんでしょうか。
一言でいえば、「本を出版するのは大変!」ってこと。それが身に沁みてわかりました。
応募した企画は、オファーを貰った出版社との原稿のやりとりの段階まで進んだんです。ただ、そこのやりとりでしくじった。
最終的に企画は頓挫し、今までの原稿は泡と消えました。
失敗した理由の多くは、僕の実力不足。ただ、当時の編集者さんのケアも足りなかったと思いますね。
上記したこと全てを勉強できたので、出版甲子園に出場して損は一切なかったです。
ちなみに、出版甲子園の時に担当してくれた編集者さんと「美大生図鑑」の編集者さんは元同僚なんですよ。
―「美大生図鑑」を書くことになったキッカケは何でしょうか?
キッカケは、飛鳥新社の編集者さんが、僕をツイッターでフォローしてくれたことでした。
僕はSNSで接触があった編集者さんとは必ずお会いします。
フォローに気づいたら、即DMを送ってましたね。「持ち込みさせてください」って(笑)。
2016年4月26日にその編集者さんと初めて会って、イラストを見てもらいました。
何度も持ち込んでるので分かるのですが、反応がよろしくない。
30分ぐらい経過して、一通りイラストを見終えた編集者さんが僕にこう言ったんです。
「イラストもいいけどさ、ヨシムラさんって本書きたくないの?」
この一言が本著の始まりでした。
「そりゃ出したいですよ」と返答すると、「じゃ、ナニを書くか考えましょう」と、その場でブレスト。
2時間ぐらい話して、本当に2人の声を合わせるように「美大生!」というフレーズが出ました。
テーマが決まった瞬間でしたね。
―ヨシムラさんは先ほど、本を出版するのは大変!とおっしゃっていましたが、
「文章を書く」なかで、難しいと思うことや、楽しいこと、やりがいは何でしょうか?
偉そうに語るのも恥ずかしいのですが、お言葉に甘えて1つずつ。
難しいことは、文体の確保までの道のりだと思います。
自分のなかでシックリくる書き方を見つければ、意外なほどにスムーズに書けるハズ。
楽しいことは、それこそスムーズに書いてる時。
イメージの話になりますが、調子よく文章を書いてる時は、顔に適度な風があたり気持ちよくなっている感覚に陥ります。
その現象を勝手にライターズハイって呼んでる(笑)
やりがいとは、少し違いますが、大の大人が僕の原稿を待っていてくれることに喜びを感じますね。
人に必要とされていることがムチャクチャ嬉しいんですよ。そんな編集者さんのためにも「がんばらなきゃ」と思いますね。
―最後に、今まさに、出版甲子園にエントリーし、作家を目指しているヨシムラさんの後輩たちに応援のメッセージをお願いします。
編集者さんとのコミュニケーションがめちゃくちゃ大事です!そこを疎かにすると、うまく進まない場合が多いです。
単純にメールはすぐ返すとか、こまめに原稿を送るとか。
そんな基本的なことが、最も重要だと今のところ考えています。
いかがでしたでしょうか。本が生まれる瞬間のお話は、こうして聞いているだけでもワクワクしてきますね。
筆者は、過去にヨシムラさんが出版甲子園にご応募された時のエピソードを伺って、
企画のバックボーンを知ることが出来るところも出版甲子園の面白いところだと、改めて感じました。
今年の出版甲子園では、どんな物語が見られるのか、今から楽しみです!
ヨシムラさん、今回は沢山の貴重なお話を本当にありがとうございました!
インタビュー・文/神田彩絵
ヨシムラヒロム
1986年東京都生まれ。武蔵野美術大学造形学部基礎デザイン学科卒業。
イラストレーター、コラムニスト、中野区観光大使、
五反田コワーキングスペースpaoで週一度開かれるイベント「微学校」の校長など幅広く活動。
現在、小学館@DIME「ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長」、学研GetNavi web「一階通信」、
美大生の総合情報メディアPARTNER「コラムニストの憂鬱」を連載中。
美大生図鑑 あなたの周りにもいる摩訶不思議な人たち
出版元:飛鳥新社
税込み1200円
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