「“学生”の私が本を書けたワケ」記憶力世界1位を武器に出版へ-平田直也さん-

学生商業出版コンテスト「出版甲子園」。独自の視点を持つ学生たちが、実行委員と企画のブラッシュアップを重ねて商業出版を目指す。今回は大会への応募を検討している学生に向けて、第13回大会で「世界最強記憶術 場所法」を出版した平田直也さんから話を聞いた。(取材:広報局 辻ひより

──出版甲子園に応募したきっかけは何ですか

 高校生の時に教室でポスターを見かけたことで出版甲子園を知りました。その時は自分が本を出せるとは思っていませんでしたが、大学生になっていろいろな活動をしていくうちに、自分でも本を出せるかもしれないと感じ、応募を決意しました。

──出版甲子園に応募するにあたって、何か苦労したことはありましたか

 本のターゲット層を考えていくことが大変でした。企画を提出した当初は、自分自身が当時大学生だったこともあり、大学生向けの本を出したいと考えていました。しかし、書籍化を目指すにあたり、もっと様々な人に本を売り出したいと考えるようになりました。最終的にはビジネスパーソンをターゲット層にした本を発売することになりました。

当時の企画書

── 出版甲子園では実行委員と応募者が二人三脚となって企画案のブラッシュアップを重ねる「担当者制度」がある。その制度についてどのように感じていますか

 先ほどのターゲット層に関する話は、担当者と話し合うなかで考えたことでした。企画をブラッシュアップするにあたり、企画を一緒に考えてくれる担当者がいるのは良いことだと思います。

 また、決勝が終わり実際に本を出す段階になった時には、担当者が出版社との打ち合わせのスケジュール調整をしてくれていました。実際の会議にも毎回同席してくれていて、契約に関する話を進めたり議事録を作成してくれたりもしました。

 本を出版するまでの伴走者として非常に助かる存在だったと思います。

──大会が終わり、実際に書籍を出版するとなった際に苦労したことはありましたか

 大会後に複数の出版社からオファーをもらったため、どの出版社のオファーを受けるか選定することが大変でした。それぞれの出版社と打ち合わせを重ねる中で、実際に本を出版する会社を選びました。

 また、出版する会社を決めてから実際に出版するまでのスケジュールが、自分が予想していたよりも長かったため、長期戦になったことも大変だったと記憶しています。

──執筆のペースはどれくらいでしたか

 本を執筆していた時間は半年ほどだったと思います。各章ごとに締め切りを作ってもらっていて、一か月に一度ほど、出版社の方や担当者と進捗を確認しながら進めました。 

──出版甲子園で本を出版した経験がその後どのように役立ちましたか

 本を出版しているという事実が、自分が普段行っている活動の信頼性を高めてくれました。学生のうちから本を出版している人はなかなかいないので、それ自体が強みになります。出版物そのものが自己紹介の代わりにもなります。

 また、新しいコミュニティに属するときや、就活などの際にも、本を出版したという実績や本の内容がプラスに働きます。やはり、本を出した経験があることを伝えるとよい評価をしてもらえることが多いです。

──最後に、出版甲子園への応募を検討している方へメッセージを

 出版甲子園に応募しようか迷っている人は、とりあえず企画を提出してみてほしいです。

 本を出すことは、とてもハードルが高いことだと感じる人が多いと思います。本を出すからには専門的で深い知識が必要だと思いがちです。しかし、自分なりの視点やオリジナリティを加えられるなら、知識について気負いすぎる必要はありません。

 これから出版甲子園に応募する方は、ハードルが高いと思わずに、気軽に挑戦してほしいと思います。

平田直也

1997年生まれ。一橋大学に入学後、数字・トランプ・単語・顔・名前など最大10種類の種目を通じて「記憶」という能力を競い合う「記憶力競技」に没頭する。第13回出版甲子園でファイナリストに選出され『世界最強記憶術 場所法』を上梓。その後数々の日本記録を樹立し、世界ランク1位を達成した。現在は株式会社メモアカCOO。

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