第20回出版甲子園決勝大会 出場企画紹介

こんにちは!
私たちは、「本屋で見つける、あなたの名前」をテーマに、学生の商業出版を支援している早稲田大学公認サークル「出版甲子園」です。

出版甲子園とは、全国の学生から本にしたい企画を募集し、審査を通じて商業出版を目指す「出版コンペティション」です。
12/15(日)に開催される決勝大会では、現役の編集者・書店員の方々と、ゲストの三浦しをん様を審査員としてお迎えし、勝ち残った7企画によるプレゼンバトルを行います。

決勝大会の詳細はこちらのページからご確認ください!

今回の記事では、決勝大会に出場する全7企画をご紹介します!

エントリーNo.1 あなたのあたまに宝石を詰めたい
―現代で宝石は処方箋になれるのか?―

「忙しい日々の差し色に、宝石なんていかがですか?」

忙しい毎日。あなたの心を満たしてくれるものは何ですか。何気なくスマホをつけたら、そこは目まぐるしく入れ替わる情報の渦。誰かが華やかに切り取った一瞬を自分と比べてしまったり、外の世界に疲れたはずなのに気づけば新しい刺激をSNSに求めたり。自分を疲れさせてしまうこともありますよね。そんなとき、小さな宝石を一粒手に取ってみるのはいかがでしょう。色、模様、形。手に取る人によって魅力を異にするその一粒は、SNSよりもっと自由で奥深い宝石という趣味の入り口です。その一粒が魅力的かどうか決めるのに、慣例も基準も一切ありません。出会った宝石の価値はその人自身が決める。誰かの価値観に縛られることなく、気に入ったものを見つけ、楽しむ。高価でなくとも、不純物が混じっていても、形が不揃いでもむしろいいんです。

せわしない世界や自分自身に息を切らすあなたに、宝石という。

エントリーNo.2 「浪人生」、アラスカに住む。
―大学全落ちして、ギャップイヤーから米国名門大学に合格した話―

ゆうは何しにアラスカへ?

1月14日、共通テスト当日。

多くの受験生が試験会場へ向かう中、後藤ゆう(19)はアラスカへと向かっていた。

大学全落ちという挫折を味わい浪人生となった彼女が選んだ道は、「ギャップイヤー」を取ることだった。高校卒業後、松尾芭蕉を追いかけ福島に単身移住し、突如任せられるゲストハウスの管理人。海外経験0でアラスカに渡り、先住民のコミュニティに浸る生活。ギャップイヤーを通して様々な人と出会い、刺激的な体験をする中で、どこにでもいる普通の高校生だったゆうの人生観は大きく変化していく。その後、アメリカの名門大学への受験を決意したゆうは、福島での社会人経験とアラスカでの日々を糧に二度目の大学受験へ挑むことになるが……ってそんなことあらすか!?そもそも「ギャップイヤー」って??

そんな疑問もまるっと解決!

進学前に世界を冒険!新たな進路と学びの道を提案する、日本初のギャップイヤー本!

エントリーNo.3 ティラノの手は無限大
―“使いまわし”の生き残り戦略―

進化はしばしば無限大の可能性を私たちに見せてくれます。役立たずだったティラノサウルスの小さな手は進化の過程で空を飛ぶための翼に「使いまわされ」ました。小さなティラノの手にさえも大きな翼になる可能性が秘められていたのです。あなたが普段使わない喉仏や尾骨が役に立つ日がきたら素敵ですよね!

本企画では、「使いまわし」という観点から進化をわかりやすく紹介します。生物は進化の過程で、様々な器官を本来の機能から別の機能へと「使いまわし」てきました。50以上の「使いまわし」の例について、その前後関係に着目した2コマ漫画を用いながら紹介します。子供でもスムーズに読み進められるよう、イラストも多用しながらやさしい言葉遣いで説明します。

読み終えた後には、きっとあなたの生物を見る目も変わっていることでしょう!生きものが大好きな子供たちに進化のおもしろさとその無限大の可能性を伝える企画です。

エントリーNo.4 18歳、戦死した曾祖父を追う
―日本軍最後の地上戦「占守島の戦い」の通訳官・牛谷功―

2023年元旦、物置から出てきた一つの文書が、全ての始まりだった-----。

その文書とは、曾祖父が太平洋戦争における玉音放送後の最後の地上戦「占守島の戦い」にロシア語通訳官として居たことを示す行動の記録。その後も出てくるたくさんの保有史料と文献を読み解き、国の研究機関を訪ね、靖国神社で曾祖父を悼み、時には曾祖父やその周りの人々の残した文章にクスッと笑うことも...。初めは大好きな日本史への興味から始めた調査だった。でも、名前すら知らなかった曾祖父のことを調べていくうちに、唯一無二の家族愛を胸の内に抱き始めた。そんな18歳の筆者の想いのこもった調査の日々を綴る「戦争継承×家族愛」エッセイ。戦後80年が近づき戦争経験者が減少する今でも、自ら動けば時を越えてあの時の人々に会いに行ける。戦争継承の少し新しい形に果敢に挑んだ18歳がその時々に抱いたリアルな思いを、この本を読んで追体験してみませんか?

エントリーNo.5 帰国子女物語
―日本の小学生が イギリス・エリート養成学校 に飛び込んだ!―

「子どもを留学させたいけど、日本との違いが分からないから不安で踏み出せない・・・」と考える保護者の方、「留学したいけど、海外の生活が何も分からないからやっていけるか不安・・・」と考える学生の方、いらっしゃいませんか?本企画では、当時小学生ながらに一人で日本を飛び出し、海外へ飛び立ったある少女の物語が赤裸々に語られています。約8年間の寮生活の経験や海外受験の経験も生かし、海外の学校の内部事情を詳しく知ることができます!現地に行かないとわからないたくさんの経験がコミカルなリズムで描かれているので、子どもから大人まで幅広い年齢の方が楽しめること間違いなし!日本では見ることのできないエリートな世界を、本企画『帰国子女物語~日本の小学生がイギリス・エリート養成学校に飛び込んだ!~』を通して見てみませんか?グローバル化が加速し、英語力が必要とされる時代だからこそ、留学の後押しをしてくれる企画です。

エントリーNo.6 社会は「妥協」によってつくられる
―意思決定と合意形成のための30の視点―

私たちが何かを決定する際に避けて通れない「妥協」。しばしばネガティブな印象を持たれがちですが、実は社会を理解するための重要な手がかりとなります。

本企画では、身近な「妥協」という現象を、社会科学のキーワードとエンタメ作品を組み合わせて分かりやすく解説します。

例えば、理想的な選択肢ではないものの、制約や状況を踏まえると最も現実的で妥当な案である「セカンドベスト」の概念を、『ブラックジャックによろしく』のストーリーを通じて掘り下げます。

このような形で、政治学や経済学の専門知識がなくても理解できるよう、学術的な視点を持つための基本的な考え方を丁寧に紹介。普段何気なく楽しんでいるエンタメ作品への理解も一層深まります。

作品を通じて「妥協」の本質に触れ、学術的な視点とエンタメの新たな魅力を同時に発見でき、社会や政治、経済に対する理解を深めるとともに、日常の意思決定にも役立つ視点を提供する企画です。

エントリーNo.7 ガリレオならどうやってごみを捨てるだろう
―算数から始める物理学―

もし、遠くからゴミを投げて、一発でゴミ箱に入れる方法があるとしたら?

 映画や小説のようにかっこよく計算できるようになりたい、物理学を理解したいのに難しい単語・数式が多くてよく分からない、そもそもなんで学ぶんだろう…そんな人に送る新しい物理学の入門書。

難しいと思われている物理学を「どうやってゴミをゴミ箱に入れれば良いのか?」と置き換えて考えることで、きっとあなたも物理学を楽しく学べます。もちろん、数学が分からなくても大丈夫。易しい数学から丁寧に、可愛らしいイラストとわかりやすい話し口調を使って、物理学を説明します。

さぁ、あなたも紙とペンを持って、物理の世界に飛び込んでみよう!

大会概要

日時:2024年12月15日(日) 開会13時 閉会18時 (予定)

料金:無料

ゲスト:三浦しをん様

開催形式:ハイブリッド
オフライン(対面)形式、またはYouTube LIVEにてご参加いただけます。

オフライン(対面)
国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟4階セミナーホール(417室) にて
 
※会場にご来場いただく際には、予約申し込みが必要です。
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※YouTubeLIVEで視聴する場合には、事前のご予約は必要ありません。
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