第9回決勝大会レポート
あなたの想いを本棚に―
11月24日(日)、渋谷区の国立オリンピック青少年総合センターにて、第9回出版甲子園決勝大会が開催されました。3次に渡る審査を勝ち抜いた、10人の企画者が出場。出版のオファーをかけた、熱いプレゼンバトル!今年はどの企画がグランプリに輝いたのでしょうか!
その大会の様子をお届けします。少しでも大会の熱を感じて頂けたら嬉しいです。
≪開幕≫
司会を務めたのは早稲田大学3年生、アナウンス研究会に所属している元木寛人さんと、早稲田大学2年生、出版甲子園実行委員会の櫻井有衣さんです。息ピッタリのこの2人が、大会を進めてくれました!
実行委員長挨拶
実行委員長は慶應義塾大学2年生の信太秀斗さんです。
≪第一部≫ ゲスト対談
第一部では、ゲストを2名お呼びし、対談をしていただきました。
ゲストはなんと!「芦田宏直」さんと「津田大介」さん!
テレビにも多数出演されるお二人に、「ストックする学生生活のつくりかた」についてお話ししていただきました。とめどなく情報があふれ出ている現代において、私たち学生はどのように情報を取捨選択し、ストックしていけばいいのか。日々の生活を改めて考えさせられましたね…。
≪第二部≫ プレゼンバトル
さあ!続いてはお待ちかね、今大会のメインイベント!第二部、学生10組によるプレゼンです。どのプレゼンも企画者さんたちの個性があふれ、「これを書きたい!」「これをみんなに伝えたい!」「これが大好きなんだ!!」そんな熱い想いをひしひしと感じました。簡単にですが、出場した全10企画をご紹介します。
エントリーNO.1 コーンスープ缶殿堂 べさん
コーンスープへの愛にあふれた4分間。ただひたすらコーンスープについて熱く語るという企画です。
エントリーNO.2 実績最高峰!AO義塾が送る、書き込み式AO入試対策のススメ 後藤大希さん
「書き込み式」という新たなメソッドを提案し、AO入試界に一陣の風を!
エントリーNO.3 おいしいセリフの時間です 大蔵由美さん
映画の「セリフだけ」に登場する料理を紹介する企画です。セリフ×料理という新たなジャンルの開拓!
エントリーNO.4 発情期(ししゅんき)高校生に贈る下ネタ英単語帳 ガッツ逸物と局部的下ネタ英単語執筆委員会さん
英単語をすべて下ネタで覚えようという、なんとも素晴らしい、男子高校生にはたまらない企画ですね。
エントリーNO.5 17万の命を救え!アニマルシェルター世界紀行 本庄萌さん
アニマルシェルター=保健所って動物を殺す場所ではなく、実は生かす場所なんです。世界のアニマルシェルターをご紹介。
エントリーNO.6 その検査、必要ですか?病気の8割は検査をしなくてもわかる 藤原崇志さん
現役のお医者さんでもある藤原さん。検査は必要ない!と訴え、自分で病気かどうか判断できる本を企画してくれました。
エントリーNO.7 日本茶美人のすすめ 中野真理さん
日本茶×美人!日本茶美容法や日本茶を使ったレシピを紹介するという企画です。中野さんが説明してくれるとなんとも説得力がありますね。
エントリーNO.8 現役東大生コンサルトが教えるやり直し英語 佐藤洋一さん
――『自然順序仮説』。会場に来てくださった方は覚えてしまったのではないでしょうか。ビジネスマンが英語を勉強し直すための、新しい勉強法の提案です。
ある日インドで出会った一人の不良。しかし実はチベット難民という壮絶な過去を抱えていた!?自身の留学経験をもとにしたエッセイです。
エントリーNO.10 学生芸人!たかまつななのダメ出し紀行! たかまつななさん
芸人でもあるたかまつななさんが大物芸能人にダメ出しをうけ、売れる極意を聞くという企画です。
どれも気合の入ったプレゼンばかりで、見ているこちらも熱くなってしまいました。
企画者の皆さん、お疲れ様でした!
このあと、観客の皆さんにも投票にご協力いただき、いよいよグランプリが決定します。
と、その前に第三部です。
≪第三部≫ 公開企画会議
企画会議は、本になる前の企画の段階のものを、本当に本として出版するかどうか、編集者さんが話し合う会議です。皆さんが普段読んでいる本は、すべて企画会議を経て出版されています。今回は、プレゼンされた10企画を例として、審査もかねて、「こうしたらもっと面白くなるんじゃないか」「この企画のここが良い」など白熱した議論が繰り広げられました。
その中で私の印象に残った場面をご紹介。
著者のポテンシャルを引き出すにはどうすればよいのか、という話題において…。
「著者がどれだけ変態か。どれだけそのことを愛しているのか、それが必要だと思います。」
「変態という意味では、我々編集者も変態でなければいけません。著者と編集者、変態同士の相性が合わなければいけない、●ックスと同じですね!」
≪結果発表≫
さてさて!全企画者さんがステージ上に並び、会場の全員がスクリーンを見つめる中、
いよいよ運命の結果発表です!!
今年の準グランプリは………
じゃん!
獲得票数 123票
エントリーナンバー10
「学生芸人!たかまつななのダメ出し紀行!」
たかまつななさん
そして、グランプリは…………
じゃじゃん!
獲得票数 222票
エントリーナンバー5
「17万の命を救え!アニマルシェルター世界紀行」
本庄萌さん
飛び上がって喜ぶたかまつさん、グランプリの本庄さんは少し涙ぐんでいるようにみえました。お二方本当におめでとうございます。
お二人の喜びのコメントです
本庄さん「社会問題を扱う本なので、あまり聞きたくない話なのかなーと思って、どうやったらそれを聞いていただけるのか、ずっと考えていたので、すごいうれしいです。ありがとうございます。」
たかまつさん「本当にまさか選ばれると思わなかったので、うれしいです。つまらない企画なのに、準グランプリ、申し訳ないです。でも、本当にありがとうございます!!」
≪表彰≫
≪閉会≫
第9回出版甲子園決勝大会にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。お楽しみいただけたなら幸いです。
今年のテーマは「あなたの想いを本棚に」。今回の企画が、いつか、皆様の本棚に仲間入りする日が来るかもしれませんね。
企画者、審査員、そして来場者の皆様・・・たくさんの人の想いが詰まった出版甲子園の本。本屋さんで見かけたら、ぜひ、あなたの本棚に―
≪おわりに≫
来年、出版甲子園はいよいよ10周年を迎えます。
来年の出版甲子園はどんな盛り上がりを見せるのか。10周年にふさわしい大会を目指して、私たち実行委員も1年間頑張ってまいります。それではまた来年、第10回出版甲子園決勝大会にて、お会いしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
お読みいただきありがとうございます!
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